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気になったことを気になった分だけ

【第2回】ど素人がCLIP STUDIO PAINTでWebtoonを描く|コマ割りとネーム制作に便利なショートカットキーまで

おでことおでこをくっつけて相手の熱を測るみたいな行為がリアルで役に立つのかを考えているワタシだ。

本日も前回に引き続きど素人がCLIP STUDIO PAINTで縦読みマンガWebtoonを作る方法をまとめていく!

第2回の今回は、

  • Webtoonでのコマ割りの考え方
  • ネーム制作時に覚えておくと便利なクリスタのショートカットキー

についてまとめています。

そもそもネームってなんぞ?マンガってどうやって作るん?って人は、COMICOが配信している『初めてでもできる!デジタルマンガの描き方』をチェックしてみてほしい。

[caption id="attachment_7797" align="alignnone" width="760"] ▲画像をクリックするとCOMICOに飛びます▲[/caption]

読むだけで漫画制作の流れがつかめます◎。

というわけでやっていこう!

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ネームを描く前に|Webtoonのコマ数について

ネームを描く前に、まず我々が理解しておきたいのが

Webtoonのコマ割りについて

だと思う。

今まで日本の漫画式で描いていた人にとって、この感覚を掴むのが実は結構難しい(と勝手に思っている。)

何せこのWebtoon、コマの割り方めちゃくちゃ自由なんだよね!!!

一例にワシが推しているWebtoonを見てみよう。

韓国は1.5コマ〜2コマで余白多め

まずはWebtoon発祥地である韓国作品のコマ割りを見てみよう!

[gallery columns="4" size="full" ids="7799,7800,7801,7802"]

画像は全て、ピッコマ・COMICOで現在配信されている韓国発の作品です。

こうして並べてみると、全体的に余白が多くシンプルな構成になっているのがわかると思う。

個人的な体感で言うと、スマホ1画面に表示されるコマ数は基本的に1.5コマ〜2コマくらい。

中国は3コマ〜4コマで余白少なめ

一方の中国のWebtoonがこちら。

[gallery columns="4" size="full" ids="7804,7805,7806,7807"]

画像は全て中国の漫画アプリ哔哩哔哩漫画・快看からの引用です。

こうして4作品を並べてみると、韓国の漫画より余白が少なく1画面あたりのコマ数が多いのがわかると思う。

個人的な体感で言うと、スマホ1画面に表示されるコマ数は基本的に3〜4コマ

余白も色で埋めたり、背景を書き込んだりしていて白い部分が少ない印象です。

日本は作品によってバラバラ

最後の日本発Webtoon。

日本のウェブマンガには、

  1. 通常の横読み形式の漫画
  2. 通常の横読み漫画のページを縦に並べ替えた漫画
  3. 通常の横読み漫画をWebtoon形式に編集しなおした漫画
  4. 初めからWebtoon形式で制作された漫画

と4種類くらいの配信タイプがあんだよね!

で、これがその一例。

←②横読みを縦に並べ変えた作品▼③横読みをWebtoon形式に編集した作品→

[gallery columns="4" size="full" ids="7809,7810,7811,7812"]

←③横読みをWebtoon形式に編集した作品▼④最初からWebtoonとし作られた作品→

[gallery columns="4" size="full" ids="7811,7812,7814,7813"]

こうして比較すると、1画面のコマ数の密度が作品によって全然違うことがわかると思う。

つまり、Webtoonのコマ数に決まりなんてないってのが結論だ。

目安にしたい1画面のコマ数

とはいえ、初心者は目安がないときついと思う。(私もそうだ!

そんなわけで、3カ国を比較して初心者が目安にしたい1画面のコマ数を考えてみた。

韓国発 1画面に1.5〜2コマ。コマとコマの間にめちゃくちゃゆとりを持っていてシンプル。
中国発 1画面に3コマ〜4コマが多く、絵の情報量も濃い。
日本発 通常の漫画(横読み)は1Pに6コマ。Webtoon形式だと2〜3コマ。

上記を踏まえると、初心者が目安にしたい1画面のコマ数は、基本的に2〜3コマになると思う。

もちろん、見せ場にはドーンと大きくなんなら画面の1.5倍くらいに1コマを使うのも全然ありなのだ!

[gallery size="full" ids="7815,7816,7817"]

その点を踏まえて早速ネームを描いていこう!

Webtoonのネームを描く

コマ数の仕組みをなんとなく把握したら次はいよいよネーム兼下書きを書いてみようと思う。

レイヤーの属性を下書きに

ネームを描く前にまずはレイヤーの属性を”下書き”にしておきます。

前回保存したキャンバスを開く

まずは前回保存したキャンバス(ファイル)を開くところから(すでに開いている人は飛ばしてくれ。

前回保存したキャンバスを開くには、ツールバーの【ファイル】から【開く】を選択。

表示されたダイアログの中から任意のファイル名を選択したら【開く】をクリックします。

呼び出したいファイルはつい昨日使ったばかりだよ!って人は、同じくツールバーの中にある【ファイル】【最近使ったファイル】から開きたいファイルを選択してもOKです。

【最近使ったファイル】では直近で使用したファイル名が選択できるようになっています

いずれかの手順で前回作ったファイルを開いたら、続いてはネーム用の新規レイヤーを作っていきます。

新規レイヤーを作成する

CLIP STUDIO PAINTでは、各ツールがまとまったウィンドウのことを”パレッド”、そのパレッドに付属しているメニューバーのことを”コマンドバー”と呼んでいます。

新規レイヤーを作る場合は、レイヤーパレッドの上部(または下部)にあるコマンドバーの中の中から【新規ラスターレイヤーアイコン】をクリックするだけです。

[gallery columns="2" size="full" ids="7834,7835"]

レイヤーパレッドのコマンドバーは、レイヤーパレッド左上の【≡】の中にある【コマンドバーをリストの下に配置】と言う項目で表示位置を変更できます。

[gallery columns="2" size="full" ids="7830,7831"]

[gallery columns="2" size="full" ids="7828,7829"]

レイヤー設定を”下書き”にする

新しいレイヤーを作成したら、そのレイヤーの属性を”下書き”に設定しよう。

[jin-iconbox03]下書きレイヤーとは、ファイルを書き出す際に自動的に非表示になるレイヤーのこと。[/jin-iconbox03]

ネーム・下書きを書く際に、そのレイヤーの属性を”下書き”にしておけば、書き出し時に誤って表示してしまうミスを未然に防ぐことができます。

下書き設定は、下書きにしたいレイヤーを選択した状態でレイヤーパレッド上部にある鉛筆マークをクリックするだけでOK!

[gallery columns="2" size="full" ids="7838,7839"]

下書き属性になったレイヤーには右側に鉛筆マークが表示されます。

この下書き設定は、レイヤーパレッドのメニュー【≡】または、レイヤーの空いているスペースを右クリックして表示されるメニューの【レイヤー設定】から【下書きレイヤーに設定】をクリックして行うこともできます。

[gallery columns="2" size="full" ids="7840,7841"]

ここまでできたら、続いてはネームの作成に入っていく。

ペンツールを選ぶ

ネームに使うのは、ツールバー(ツールパレッド)にあるペンまたは鉛筆ツールのいずれかだと思う。

どちらが正解っていうのはほとんどない、この辺はマジでフリーダム。

お気に入りの絵師さんがいればその人の真似をしてみるのもオススメです。

ペン・鉛筆の細かいタイプは、サブツールパレッドで選択できるようになっています。

[gallery columns="2" size="full" ids="7846,7847"]

[caption id="attachment_7848" align="alignnone" width="760"] 実際に試してみるとお気に入りが見つかるかも[/caption]

ペン(鉛筆)のサイズはブラシサイズパレッド、不透明度やそのほかの設定はプロパティパレッドで変更可能です。

[caption id="attachment_7849" align="alignnone" width="517"] ←ブラシサイズパレッド プロパティパレッド→[/caption]

もしこれらのパレッド(設定項目)が画面上に見当たらないってときは、ツールバーにある【ウィンドウ】から各項目にチェックがついているかどうかを確認してみてくださいね。

ネーム(ラフ)を描く

ペンを選んだら次はいよいよネーム(ラフ案)を描いていく!

ネームとは、謂わゆる漫画の設計図のこと。

ここで、コマ割りや構図、セリフ、キャラクターなどの配置をざっくりと決めていきます。

[gallery size="full" ids="7879,7875,7880"]

[jin-iconbox03]Webtoonのセリフ・コマ配置の基本はジグザグ。[/jin-iconbox03]

もちろん、ネームはすでにアナログで描いてる!って人は飛ばして下書きに行ってもOK!

でもその前に、ネーム・下書きを描く際に便利なCLIP STUDIO PAINTのショートカットキーを覚えておこう!

覚えておくと便利!ショートカットキーまとめ

こちらがネーム・下書きを描く際はもちろん、CLIP STUDIO PAINTを使う上で絶対に押さえておきたいショートカットキー一覧です。

取り消し cmd+Z
やり直し cmd+Y
全消し Delete
コピー cmd+C
カット(切り取り) cmd+X
貼り付け cmd+V
手のひらツール Space
拡大縮小 マウスのホイール操作
キャンバス回転 Shft+マウスのホイール操作
消しゴムツール E
ペン/鉛筆ツール P(連続で押すとペン⇄鉛筆の切り替え可
筆/エアブラシ B(連続で押すと筆⇄エアブラシ⇄デコレーションの切り替え可)
選択ツール M
選択範囲の拡大縮小 対象を選択した状態でcmd+T
選択範囲の解除 cmd+D
上書き保存 cmd+S

とりあえずひとつひとつ、優先順位の高い順に説明してみます。

もう知ってるぞって人はどんどん飛ばしてくださいね!

取り消しはcmd+Z

絶対に押さえておきたいのはやっぱりなんと言ってもひとつ前の動作に戻る【取り消し(Undo)】と【やり直し(Redo)】機能ですね!

ざっくり機能を説明すると

  • 取り消し(Undo):直前の動作を取り消す機能
  • やり直し(Redo):取り消した動作を元に戻す機能

ということになると思います。

[gallery size="full" ids="7884,7883,7882"]

この取り消し・やり直し機能を使用する場合は、キャンバス上のコマンドバーの中にある取り消し・やり直しアイコンをクリックするか、メインメニューバーの【編集】から【取り消し】【やり直し】を選択します。

[gallery columns="2" size="full" ids="7885,7886"]

ただしこの方法だと、ちょっと手間がかかりますよね。

そこで覚えたいのがPCのキーボードに割り当てられたショートカットキーです。

CLIP STUDIO PAINTでは、キーボードの【cmd+Z】の同時押し、取り消し機能が使えます。

[caption id="attachment_7889" align="alignnone" width="760"] Windowsはctrl+Z[/caption]

ペンを持っている手とは反対の手でこの操作を行えば、もっと効率よく作業ができるはずです。

もちろん、取り消し機能以外にも使えるショートカットキーはたくさんあるので少しずつ覚えていきましょう。

取り消し cmd+Z(連続で押すと最大200回前の動作まで取り消せる)
やり直し cmd+Y
全消し Delete

ペン⇄消しゴムツールをスイッチするショートカットキー

取り消しの次に覚えておきたいのは、アナログでもデジタルでも使用頻度が高いペンと消しゴムツールのショートカットキーです。

ペン・消しゴムを使う際、ツールバーの中から選択するのが普通です。

しかしこの動作、回数が増えるととても面倒くさくなる!!!

PC勢ならこの煩わしい動作が、PCキーボードのEとPを押すだけで完結します

消しゴムツール E
ペン/鉛筆ツール P(連続で押すとペン⇄鉛筆の切り替え可

ただ、”E”はまだしもキーボードの”P”って左手からは結構距離があって押しにくいんですよね…。

そこで個人的にオススメしたいのが、消しゴムとペンツール(または鉛筆ツール)に同じショートカットキーを割り当てて、同じキーでペンと消しゴムを切り替えられるようにすること。

方法はとっても簡単!

まずCLIP STUDIO PAINTのメニューバーにある【ファイル】から【ショートカットキーの設定】をクリックして、設定ウィンドウを開きます。

[gallery columns="2" size="full" ids="7856,7857"]

次にショートカットキー設定ウィンドウの上部にある【設定領域】から【ツール】を選択。

すると、ツール名とそれらに割り当てられたショートカットキー一覧が表示されるはずです。

この中でショートカットキーを変更したいツールを選択し、ショートカットキーを編集をクリック。

続けて、割り当てたいショートカットキーを入力します。

今回は鉛筆ツールに消しゴムツールと同じショートカットキーを割り当てたいので、消しゴムツールのショートカットキーである”e"を入力し、Enterキーで確定したあとOKボタンをクリックします。

これで、キーボードの”E”を押すだけで鉛筆ツールと消しゴムツールを切り替えられるようになりました

[jin-iconbox01]ペンツール・鉛筆ツール・消しゴムツールを同じボタンで切り替えたい場合は、3つに同じショートカットキーを割り当てます。 同じショートカットキーを設定したツール・サブツールは、キーを押すたびに切り替わる仕組みです。[/jin-iconbox01]

この応用として、ペンタブペンのサイドキーで、消しゴム・ペンを切り替える方法もまとめているので、もし興味のある人は合わせてご覧くださいね。

[box06 title="あわせて読みたい"]

[/box06]

キャンバスを拡大・縮小するショートカットキー

次に覚えておくと便利なのが、キャンバスを拡大・縮小する時のショートカットキーです。

[gallery columns="2" size="full" ids="7894,7895"]

キャンバスを拡大・縮小するには通常、ツールの中にある虫眼鏡アイコンでを使用します。

しかし、PC勢でマウスを持っている場合は、マウスのホイールをコロコロ動かすだけでできちゃう!

マウスがない場合は、クリスタのメインメニューバーにある【CLIP STUDIO PAINT】→【ショートカットキー設定】のツール項目で、ご自身で任意のショートカットキーを割り当てることもできます。(初期設定は空白になっているので。)

キャンバスを回転

さらに、キャンバスを回転したい場合は、Shiftを押した状態でマウスのホイールを動かすだけでOK!

マウスがない場合は、キーボードの”R”を押しながらペンを動かせばOK!

ぜひご自身が押しやすいキーで設定してみてくださいね!

拡大縮小 マウスのホイール操作
キャンバス回転 RまたはShft+マウスのホイール操作

選択範囲の拡大縮小・移動ショートカットキー

キャンバスの拡大・縮小・回転を覚えたら次は、選択範囲の拡大・縮小、移動を覚えてしまおう!

選択範囲ツールといえば、

  • コマ・セリフ、人物のパーツの位置をずらす
  • コマ・セリフ、人物のパーツ等の大きさを変更する

など、アナログでは描き直しを要する作業が1秒でできちゃうツールです。

このツールを使う際には通常、ツールバーから【選択範囲】を選ぶする必要があります。

ほんでもって、選択範囲を変種したいときは、選択範囲の下部に表示される選択範囲ランチャーから操作を選ぶ必要がある。

でもコレちょっと面倒だよね!?!?!?

ってことでここでは私が個人的によく使用しているショートカットキー!!

選択ツール M
選択範囲の移動 cmdを押しながら選択範囲をドラッグ
選択範囲の拡大縮小 対象を選択した状態でcmd+T
選択範囲の解除 cmd+D

キーボードの”M”で選択ツールに持ち替えて、任意の場所を選択後、

選択範囲をどこかに移動したい場合は、cmd(ctrl)を押しながらドラッグを。

選択範囲を拡大・縮小・回転したい場合は、cmd+Tを。

選択を解除したい場合は、cmd+Dを押してください。

[gallery size="full" columns="2" ids="7944,7945"]

もちろん、ランチャーから選ぶのが早い!って人はそっちを使ってもOKです!

この辺りは、ご自身に合わせて使ってみてください。

コピー&ペースト

最後に紹介するのはコピペツール。

と言ってもこのショートカットキーは、PCの全機能で共通しているのでサラッと紹介。

コピー cmd+C
カット(切り取り) cmd+X
貼り付け cmd+V

先に紹介した選択範囲ツールと合わせて使うと色々便利です。

是非覚えてくださいね。

cmd+Sで上書き保存を忘れずに!

というわけで今回は、コマ割りの考え方からネームを描く際に役立つショートカットキーについてまとめてみました。

み、みんな、ついてこれたかな??????????????????(ゼェゼェ

キリの良いところでしっかり保存をして、データが消し飛んでしまわないように注意してね!

上書き保存 cmd+S

次回は、下書きとできればコマ割りまで行きたいと思っている。

すでに気力がやばいんだけど…。

一緒に頑張ってこ!

おわり

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